用語解説【エディトリアルカレンダー(コンテンツカレンダー)】
エディトリアルカレンダーとは、コンテンツ制作および配信スケジュール管理のためのカレンダーツールのこと。コンテンツカレンダーとも呼ばれる。元来、出版などの分野で使用されてきたものが、近年では企業のオウンドメディアやブログ、SNSなどコンテンツマーケティングにおいても使用されるようになった。
コンテンツ配信のスケジュールを適切に管理することで、コンテンツマーケティングの全体像を把握しやすくなり、より効果的な運用を行うことができる。
エディトリアルカレンダー(コンテンツカレンダー)とは
オウンドメディアやブランドのSNSアカウントなどの開設当初は、手探りでの運用になることが多いものです。方向性に迷ったり、取り上げるべきネタを見つけられなかったりで、情報発信を継続していく難しさに直面するケースが多いでしょう。
コンテンツマーケティングの効果を高めるには、最適なタイミングでの情報発信が重要です。行き当たりばったりのコンテンツ運用を行っていたのでは、「この情報を取り上げよう!」と思いついたときには時すでに遅し……などといった状況になりかねません。このようなことを避けるために活用したいのが、エディトリアルカレンダー(コンテンツカレンダー)です。
エディトリアルカレンダーとは、コンテンツ制作・配信のスケジュール管理を行うためのカレンダーツールのことを指します。
エディトリアルとは雑誌や書籍、新聞などの「編集」を意味する言葉で、エディトリアルカレンダーとは出版社などで制作スケジュール管理のために使われるカレンダーのことを指す用語でした。
近年、オンラインでのコンテンツ制作に取り組む企業が増えてきたことから、コンテンツマーケティングでも活用されるようになってきています。
エディトリアルカレンダーを作成することで得られる効果
エディトリアルカレンダーを作成し、コンテンツ配信のスケジュール管理をすることで、以下のような効果が期待できます。
必要なコンテンツ企画や作業のヌケ、モレを防ぐ
新製品の発売・イベントの発表など、自社製品やサービスと関わりの深いスケジュールと制作スケジュールを同時に管理することで、時期に合わせたコンテンツ企画や制作進行のヌケやモレを防ぐ効果が期待できます。
コンテンツのラベリングにより全体像を把握できる
掲載メディアやターゲット、コンテンツ形式やボリュームなどを記すことでコンテンツをラベリングすれば、メディア運用の全体像を把握しやすくなります。ブレのない運用やネタ切れの回避などに役立つでしょう。
継続運用のヒントが得られる
エディトリアルカレンダーとアクセス解析を併用することでユーザーのニーズやトレンドを把握し、発信すべきコンテンツの内容や形式を見極めやすくなります。運用の方向性が定まり、キーワード設定や中間KPIの設定・計測も行いやすくなるはずです。
無料テンプレートを活用しよう! エディトリアルカレンダーの作り方
コンテンツマーケティングに取り組んでいながらも、エディトリアルカレンダーによるスケジュール管理を行っていないという場合は、まずは導入してみることをおすすめします。
エディトリアルカレンダーの作り方や、カレンダーに記入すべき項目に決まりはありません。コンテンツの配信日を記入するとともに、各コンテンツの配信時期や役割、ターゲット、ボリュームなどを合わせて記入しておけば、コンテンツマーケティングの全体像を確認しやすくなるでしょう。
スケジュール管理については、コンテンツの制作、配信に直接関係のある事項だけでなく、自社製品やサービスと関連性のある季節柄やイベント、新製品の発表、発売情報などについても合わせて管理すると良いでしょう。
長期的なスケジュール管理用に年間カレンダー、具体的な制作進行管理用に月間カレンダーといった具合に、2種類のカレンダーを使い分ける方法もあります。
【2019年最新版】エディトリアルカレンダー無料テンプレート
近年は無料でダウンロードできるコンテンツマーケティング向けエディトリアルカレンダーのテンプレートがいろいろ配信されています。こうしたものを活用すれば手軽にエディトリアルカレンダーを使い始められるでしょう。
ここからは、エディトリアルカレンダーのテンプレートを無料で配布しているダウンロードページへのリンク集をご紹介します。
Writing Works コンテンツカレンダー
当サイトオリジナルのエディトリアルカレンダーをダウンロードできます。月間のコンテンツ配信スケジュールおよび、トピックやフォーマット、目標などを記入できるようになっています。コンテンツマーケティングに特化しており、シンプルながらも使いやすいカレンダーなので、初めてコンテンツカレンダーを使用してみようかなという方にぴったりです。
econte エディトリアルカレンダー
株式会社エコンテが無料で配布しているエディトリアルカレンダーをダウンロードできます。現在配布中のテンプレートは2018年4月から2019年3月までの1年分を管理できる年間カレンダーとなっています。
innova エディトリアルカレンダー(年間/月間)無料ダウンロード
株式会社イノーバが無料で配布しているエディトリアルカレンダーをダウンロードできます。長期計画に向いている年間カレンダーと、日々の進捗管理に活用しやすい月間カレンダーの2種類のテンプレートが用意されています。
HubSpot エディトリアルカレンダーの無料テンプレート
HubSpot Japan株式会社が無料で配布しているエディトリアルカレンダーテンプレートをダウンロードできます。ブログ用、ソーシャルメディア用、コンテンツ用のテンプレートがそれぞれExcel、Googleスプレッドシート、Googleカレンダー形式で用意されています。
comnico SNS運用担当者向け コンテンツカレンダー
株式会社コムニコが無料で配布しているSNS運用に特化したエディトリアルカレンダーをダウンロードできます。スケジュール管理用のカレンダーと原稿表の2シートで構成されています。
エディトリアルカレンダー by Repro
株式会社Reproがタスク管理ツール「Trello」を用いたエディトリアルカレンダーの運用方法について紹介するブログ記事内で、Trello用のエディトリアルカレンダーテンプレートが配布されています。利用するにはTrelloへのログインが必要です。
Getting Better BtoB企業版「コンテンツカレンダー」のフォーマット
株式会社IMAGICA Lab. が運用するブログ「Getting Better」で無料配布されているエディトリアルカレンダーをダウンロードできます。BtoBビジネスを行う企業向けのフォーマットとなっているのが特徴です。
フジデンキ 年間エディトリアルカレンダー
フジデンキが無料で配布しているエディトリアルカレンダーをダウンロードできます。1年を通した更新計画を立てられる年間カレンダーです。フォームへの入力不要でダウンロードできるため、気軽に利用できます。
まとめ
コンテンツマーケティングにおいて効果的かつ継続的なコンテンツ配信を行っていくために、エディトリアルカレンダーは有用なものです。メディアの全体像を把握し、よりニーズの高いコンテンツを配信したり、より良いタイミングで必要なコンテンツを提供したりできるようになるために、エディトリアルカレンダーを活用してみてください。無料テンプレートもさまざまなものが配布されているので、いろいろと試してみて自社に適したフォーマットを作っていきましょう。