商品やサービスを購入・成約(コンバージョン)いただくためにWEBサイトの集客アップを考えている人は多いのではないでしょうか?集客と聞き、まずはじめに思いつくのが“SEO”ではないでしょうか?
WEB集客という目的だけを考えればSEOはもちろん良いのですが、安定した自然検索流入や本来の目的であるコンバージョンを考えればコンテンツマーケティングをはじめることをオススメします。
この記事ではSEOとコンテンツマーケティングの違い、コンテンツマーケティングの4つの型、ススメ方を解説します。
コンテンツマーケティングとSEOの違い
「コンテンツマーケティングはSEO対策するための方法」と思っている人は本当に多くいます。たしかに顧客が求める有益なコンテンツを発信することで、自然検索流入を見込めるのは事実です。
しかしコンテンツマーケティングはWEB集客するためだけのものではありません。コンテンツを入り口とし、最終的にファンになってもらうというマーケティング戦略です。
SEOは検索エンジン(Googleなど)の検索結果で上位表示を目指すということが目的の施策で、言うならば
近いけど全然違う!
という感じです。
間違った認識を防ぐために、これらの特徴を詳しく知っておきましょう。
SEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化を意味します。そして検索結果でいかに上位表示させることができるか、そのために行う一連の取り組みをSEO対策と言います。
SEO対策には内部対策、外部対策の2種類があります。
外部SEO対策はいわゆる被リンク施策ですね。内部SEO対策はいろいろとありますが、ここではピックアップして以下にまとめます。
- サイト構造を最適化する
- ページタイトルの頭に注力キーワードを入れる
- ディスクリプションを工夫する
- h1~4などの見出しタグを最適化する
- 表示速度を上げるためにページ軽くする
- altタグの最適化
- オリジナリティのあるコンテンツを積み重ねる
- パンくずリストを作成する
- サイトマップを作成する
- SSL化をしてhttpsに切り替える
- スマホ表示(レスポンシブ)を本気で意識する!
- 信頼性のあるサイトからの被リンクを集める
SEO対策についてはGoogleのSEOスターターガイドやガイドラインに従い改修することで、より多くの検索流入を見込めるでしょう。
コンテンツマーケティングとは?
ターゲットとなる顧客にとって有益なコンテンツを発信していくことで、顧客を惹きつけエンゲージメントを生み出し、最終的にファンになってもらうというマーケティング戦略です。
顧客が「こんな情報を求めている、この情報を求めていた!」といったコンテンツを積み重ね、サイト(企業)を好きになってもらい、そこから商品を買ってもらう!といった感じがわかりやすいですね。
コンテンツマーケティングではいかに良質なオリジナリティあるコンテンツを制作していけるかがポイントでしょう。
コンテンツマーケティングを4種類に分類
コンテンツマーケティングは4つの種類に分類ができます。
- ネイティブ広告型
- コンテンツSEO型
- エデュケーショナル型
- バズコンテンツ型
ネイティブ広告型
SNSやキュレーションサイトなどで、いかにもそこの記事のような見せ方で商品やサービスを宣伝するコンテンツです。
幅広い読者層の媒体を選択することで、まだ自社(商品)を知らない潜在層にアプローチでき、記事を見るのと同じように誘導できるのがメリット。また自然に溶け込んでいるため広告を嫌う人にもうまくアプローチできます。
しかし他社メディアのコンテンツに宣伝記事を混ぜるため、反感を買ってしまう場合があるので要注意です。
コンテンツSEO型
検索順位を意識してコンテンツを制作し、見込み顧客の検索流入を目的とするのがコンテンツSEO型です。現在GoogleではSEO視点がコンテンツへとシフトされているので、質の高いコンテンツを発信することで、検索順位が向上して集客が期待できます。
しかしSEOを意識しすぎて読みづらい文面になると離脱されやすくなるので要注意。
コンテンツSEO型を上手に活用するには、見込み顧客が検索するであろうキーワードに沿って記事を制作し、幅広くアプローチするのが一般的です。
見込み顧客へのアプローチにコンテンツSEO型は効果的ですが、ニーズが顕在化していない潜在層へは効果が弱いのがデメリット。
エデュケーショナル型
見込み顧客が知りたい情報と企業が伝えたい情報の共通項が多くあるコンテンツを発信するのがエデュケーショナル型。商品をすぐに宣伝するのではなく、顧客の問題を解決するコンテンツで誘導します。
消費者は普段から何かしらの悩みや疑問を持っていて、情報を検索して解決したいと考えるものです。「今の職場にストレスを感じる」「スマホの通信代が高い」といった悩みを持つ顧客は少なからずいます。よりよい生活をしてもらうために企業は顧客の悩みを解決できるコンテンツを発信して、関係性を構築してから商品購入をサポートするのがエデュケーショナル型の特徴です。
適切な情報を発信するため、購入後の満足度や企業への評価が良くなるというメリットもあります。検索順位を目標とするよりも、よりユーザー目線を重視してコンテンツを発信するのがポイント。
バズコンテンツ型
SNSが普及した現代ではコンテンツが拡散される機会が多くあります。面白さや楽しさを重視したコンテンツを制作し、文字通りバズらせることを目的とします。
狙い通りバズらせることができれば自社商品を知らない潜在層にも爆発的にアプローチでき、認知度は一気に向上するという大きなメリットがあります。
逆にデメリットとしてはおもしろさ重視で制作するため、企業が伝えたい情報と顧客が知りたい情報の共通項が少なくなりコンバージョンの難易度が高くなります。
そしてバズコンテンツ型の最大のデメリットはとにかく制作が難しいのです。
バズるレベルを簡単に生み出せたら、世のユーチューバーはウハウハでしょう(笑)
コンテンツマーケティングで集客するには?
顧客にサイト訪問してもらうためには読者のことを深く理解し、適切な方法でコンテンツを発信することが重要です。では、どのようなステップで実践すべきかを解説します。
①ペルソナを設定する
ペルソナとは「自社商品や自社メディアを利用する顧客の中で、最も重要な人物像」です。
- 30代女性
- 料理が好き
といったターゲット像ではなく
- 31歳女性
- 東京都新宿区在住
- 専業主婦
- 家族構成は夫、3歳の子ども
- 和食料理が好き
- 情報収集はInstagramで、作った料理をアップしている
- 友人とのやりとりはLINE
- 子どもの健康に良い料理作りに没頭中
といった感じで、リアルな人物像をペルソナ像と言います。
ターゲット像だと幅が広すぎて発信するコンテンツも曖昧になってしまうケースが多いのですが、ペルソナを設定することで顧客ニーズが明確になり、的を得たコンテンツ制作が可能となります。
②ニーズから発信するコンテンツを制作
ユーザーが求める情報やニーズを分析したら、次に発信するコンテンツを制作していきます。発信するコンテンツに適したメディアを決定し、ターゲットに興味を持たれるコンテンツを意識して作りましょう。
ターゲットが知りたい情報だけを伝えてしまうと、商品・サービスをうまく宣伝できない場合があります。ペルソナが知りたい情報に企業が伝えたい情報を混ぜてコンテンツを制作することが重要です。
③行動してほしいことを設定
ただ単に知らいたい情報を伝えただけではコンバージョンにはつながりません。コンテンツを見てもらった後にしてほしい行動を促すCTAを用意して、アクションに誘導することがポイント。
例えば商品を購入してほしければ通販サイトの商品ページリンクを貼るべきですし、メルマガを読んでほしければ登録ボタンを用意すべきです。設定したコンバージョンにつながるようCTAを設計するのが重要。
④結果を測定しつつ運営
コンテンツを発信したらアクセス数やメルマガや会員登録者数などの数字を測定して、問題なくコンバージョンにつながっているか様子を見ましょう。確認できる指標をKPIとして設定することで、改善点や問題点がわかります。
検索流入が少なければSEOを意識したコンテンツを制作すべきですし、より多くのユーザーを集客するのであれば宣伝記事を作成してネイティブ広告を活用すべきです。
実際にコンテンツを発信しながら効果測定し、地道に継続、改良をしていくことがコンテンツマーケティングのポイントでしょう。
おわりに
SEOとコンテンツマーケティングの違いや、コンテンツマーケティングの4つの型、ススメ方について解説いたしました。
それぞれの特徴を考慮し、自社に合った方法で素晴らしいコンテンツを発信していきましょう!