そもそも「コンテンツ」とは? Webマーケティングにおける重要性

マーケティング用語解説

【用語解説】コンテンツ

コンテンツとは、英語で「中身」「内容」などを意味する言葉。マーケティング用語としては、メディアによって伝えられる「中身(内容)」すなわち「著作物」を指す言葉として用いられる。
Webマーケティングにおいては、コンテンツを活用することでターゲットユーザーを集客、育成する「コンテンツマーケティング」の重要性が高まっている。

コンテンツとはどんな意味?

コンテンツを表示するパソコン

コンテンツマーケティングの核とも言える「コンテンツ」。現在ではマーケティング関連に限らず日常的に使われる言葉ですし、何を指している言葉なのかは理解できるので、改めて「そもそもコンテンツとは何だろう?」などと考えてみたことのある方は少ないかもしれませんね。しかし、コンテンツマーケティングに携わる方なら、コンテンツという言葉の意味を正しく理解しておきたいところです。

「なんとなく理解している」という場合、おおむね正しく理解していても、細かい部分で誤解がある可能性もあります。コンテンツマーケティングを進めていく人同士で、「コンテンツ」という言葉の認識にズレが生じてしまうかもしれません。

「良質なコンテンツとはどのようなものか」「どんなコンテンツを提供すべきか」と検討する場合にも、そもそも「コンテンツ」が指すものにズレがあったのでは、的確な答えにたどり着くのが難しくなってしまうでしょう。

そこで今回は、そもそも「コンテンツ」とはどういう意味なのかと、それを踏まえたうえで良質なコンテンツとはどんなコンテンツなのかについて考えていきたいと思います。

コンテンツは“著作物”を指す言葉として使われる

コンテンツ(content)は英語で「中身」「内容」などを意味する言葉です。さらに、「目次」「要旨、趣旨」などといった意味も持っています。

現在、一般的に使われている「コンテンツ」という言葉は、主にマスメディアやデジタルメディアを通じて提供される著作物のことを指している場合が多いです。

コンテンツという言葉が広く使われるようになったのは、1990年代後半からでした。それ以前は、例えばビデオデッキなどの機器を「ハードウェア」、ビデオソフトの形で提供される著作物を「ソフトウェア」と呼び分けるのが一般的でした。しかしソフトウェアという言葉はコンピュータープログラムのことを指して用いられることが多く、これと区別するために著作物のことを「コンテンツ」と呼ぶようになったのです。

法律における「コンテンツ」の定義

2004年に日本のコンテンツの創造、保護、活用の促進を目指す「コンテンツ振興法(コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律)」が制定されました。この法律の第2条では「コンテンツ」について、以下のように定義されています。

映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を電子計算機を介して提供するためのプログラム(電子計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。)であって、人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するものをいう。

条文の前半にある「映画、音楽~提供するためのプログラム」の部分は、「著作物」と言い換えられるでしょう。つまりコンテンツとは「人間の創造的活動により生み出される著作物のうち、教養または娯楽の範囲に属するもの」であると定義されているのです。

Webマーケティングにおけるコンテンツの重要性

トラベルブログ

ここまでの内容を踏まえて、Webにおける「コンテンツ」について考えていきましょう。
Webコンテンツとは、Webサイトに掲載する内容のうち「教養や娯楽のために提供される著作物」のことであると言えます。

したがってWebサイトを構成する要素であっても、著作物にあたらないもの(データや一般的な表現など)は、コンテンツではないということになります。また、Webに掲載されている著作物(文章、画像、動画など)の中でも、教養や娯楽のために提供されているのではないものもコンテンツとは呼ばれません。例えば、単に事実を掲載する会社概要や製品情報、利用規約、広告などといった要素は、コンテンツとは区別して考える必要があるのです。

Webにおけるコンテンツの重要性

現代のマーケティングでは、Webサイトの活用が重要性を増しています。消費者が何かのニーズを感じたときに、まずSNSやサーチエンジンを使って調べるという行動が当たり前になっているためです。

ターゲットユーザーのニーズに応える情報をWebで提供していなければ、そもそも購入を検討してもらうためのスタートラインにも立てません。

そして、多くの場合、ユーザーが求めている情報は、広告や単純な製品データではありません。ユーザーが疑問に感じていることや解決したいこと、知りたいことに対して、回答や解決策を提示できるのがコンテンツなのです。

さまざまなユーザーのニーズに応える、多くのWebコンテンツを提供することで、ターゲットユーザーをWebサイトへ集客するとともに、自社ブランドや製品、サービスへのニーズや信頼感、愛着を高めていくというのが、コンテンツマーケティングの考え方だと言えます。

良質なコンテンツとは

コンテンツマーケティングにおける「良質なコンテンツ」とは、「ユーザーの感じているニーズに応えられるコンテンツ」であるということがご理解いただけたかと思います。「ユーザーに“価値”を提供できるコンテンツ」と言い換えることもできるでしょう。

Webサイトに多くのターゲットユーザーを呼び込むためには、Googleに評価されて検索結果で上位に表示される必要があります。逆に言えば、Googleに「良質なコンテンツである」と認められることで、検索結果で上位に表示されるのです。

では、Googleはどのような基準で「良質なコンテンツ」であるかを判断しているのでしょうか? 大まかにまとめると、以下のようなポイントがあります。

  • 検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮している
  • ユーザーをだますようなことをしない
  • 検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない
  • 独自性や、価値、魅力を持ち、ほかのサイトと差別化されている

Googleの「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」には、GoogleがWebサイトの品質を評価する基本方針や具体的なガイドラインがまとめられているので、ご一読なさることをおすすめします。

まとめ

そもそも「コンテンツ」とはどういう意味なのかと、Webマーケティングにおけるコンテンツの重要性、そして良質なコンテンツとはどのようなものかについて整理してみました。

コンテンツマーケティングを行っていくにあたり、「良質なコンテンツ」を意識して作り出していくことは非常に大切なことです。
常にターゲットユーザーのニーズを的確に捉えながら、価値を提供できるコンテンツ作りを目指しましょう。

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